熱は治ったはずなのに、顔が一気に熱くなる。
「うっ…うえっ」
なんだかわからない症状
らいの甘い匂いが、私の心臓を苦しめる。
「なんで泣くの」
ツツツーッと温かいものが溢れた。
「うっ、まだ完全完治じゃないから苦しいの」
何か言わなきゃ、こんな言葉を言ってしまう。
「うそつきだな〜」
そっ、とらいは私を抱きしめた。
「うっっ、離せ」
「苦しいんでしょ?じゃあ薬あげるよ」
ジタバタ暴れても細い身体とは想像もつかない力で離さない。
「なにいって…んんっ」
ガッと強引に噛みつかれるように奪われる。
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