「キノコいいやつ…ごめん…」
ブスッとしながらも小声でも謝ってくれた。
「うん、もう本当平気。」
「…わかった。裕太、ほらもうクラス戻れよ」
「うん…」
らいがそう言うと裕太くんは4組に入っていった。
「もう…平気?」
「平気だから…それよりあんたといると目立つんだけど」
廊下に立つみんなの視線が痛い。
「俺は迷惑じゃない」
「うっ、私がいやなの」
こいつの整った顔を見るだけでもなんだか変な感じになる。
「キノコちゃん、顔赤いけどまだ熱あるんじゃない?」
らいは自分のおデコとわたしのおデコに手をかざした。
「っっっっっ!さわるな!」
バシッと手を殴ってしまった。
