和成の言葉に亮太が口を挟んだ。
それに反応して美香が顔を向けるとそれ以上は何も言わなくなってしまった。
仕方なく美香は和成へ視線を戻した。
｢でも、私を刺したのは…｣
｢ごめんなさい!!他にどうすれば良いかわかんなくて…｣
美香が全てを言い終わる前に和成が謝罪を口にしながら早口で言った。
顔は美香の顔と同じくらい蒼白く、血の気が引いていた。
恐怖で全身が震えている和成を前に、美香は溜め息を吐きたい気持ちと表情を抑え別の言葉を吐き出した。
｢じゃあ、命令したのは…誰？｣
尋ねながら美香は亮太に視線を再び移した。

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