端から見ていると滑稽な光景だと直樹は思った。
ほぼ全てをわかった上で敢えて証言を引き出す為に訊ね、死体が動いていると勘違いして恐怖心を覚えている。
茶番劇を演じさせられ踊らされているマリオネットの様だと、演じさせている側の直樹は思った。
「ごめんなさい!!僕はただ…た、頼まれただけで…」
和成の言葉は直樹にとっては自分を守るためだけの下らない言い訳にしか聞こえない。
だからこそ別の証言も引き出せる。
「おいっ」

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