悪魔なゾンビ少女

「ちょっ、それって失敗したら当然…」
「刺されるな」
直樹が美香の言葉を引き継いで言った。
「ふざけんな!!」
直樹が続けた言葉に、美香は怒りを露にして叫んだ。
美香と直樹は四人の計画をどう看破するか、作戦の最終段階の段取り最中。
「責めてどの辺りで刺されるかわかれば…」
怒りが鎮まった美香は俯きながら溜め息混じりに呟いた。
「それなら大体の場所は解ってる」
「嘘!?一体何処?」
美香の呟きに直樹はあっさりと答えた。
美香は勢い良く立ち上がり、直樹に詰め寄った。
直樹は美香を落ち着かせ、座らせてから言った。
「場所は…歩道橋の前後辺りだろう」
「…何で?」
「人通りが少ないから」
首を傾げる美香に直樹が答えた。
「その前にだって…」
美香が言いかけたが、言い終わる前に直樹が説明した。
「下校する生徒がそれなりに居るだろう。それにあの辺は通勤ラッシュ時はそれなりの交通量はあるが、美香が帰る頃は殆ど車も人も通らない」
「…成る程ね」
直樹の説明に美香は納得し、頷いた。

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