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「…っ」
○○○○と目の合った転げ落ちた少年は息を呑んだ。
その目は見開かれ、身体は恐怖で震えていた。
○○○○は口を開くでなくさっきの様に触れる事もせず、ただ虚ろげな表情で見つめているだけだった。
転げ落ちた少年はそれに堪えられなくなり―
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
謝罪の言葉を叫び散らした。
「ねぇ、どうして…?」
それを見た○○○○は首を傾げ尋ねた。
具体的な内容を口にせずとも、転げ落ちた少年には何を尋ねられいるのか明確だった。
「ごめんなさい!!僕はただ…た、頼まれただけで…」
「おいっ」
転げ落ちた少年はがそこまで口にすると、スポーツ万能で女子に人気のある少年が口を挟んだ。
だが○○○○が顔を向けるとそれ以上は何も言わなかった。
○○○○は直ぐに転げ落ちた少年へ視線を戻し言った。
「でも、私を刺したのは…」
「ごめんなさい!!他にどうすれば良いかわかんなくて…」
○○○○が言う前に転げ落ちた少年が謝罪を口にしながら言った。
顔は○○○○と同じくらい血の気が引いていて蒼白く、全身が震えていた。
「じゃあ、命令したのは…誰?」