後日、美雨たちの誤解は解け、仲直り出来たと聞いた。

…それを聞いたオレは、なんだか、スッキリした気分だった。
これでもう、オレの想いは全て終わった。
それなのに、全然悲しくも苦しくもない。

「おはようございます」
「…あ、おはよう」
あれ以来、梓は完璧にオレを避けている。事務的な挨拶、必要最低限な仕事の話しはするものの、前みたいに、冗談を言い合うことはない。

それは全てオレのせい。
そんな事はわかりきっていた。

彼女に対して、最低だなと、いう言葉を言い放ったのだから。
謝る事も出来ず今に至るわけだけど。

梓を見る度に、イライラが募っていた。

「…それって、梓の事、好きだからじゃない?」

「…は⁈」

仕事帰り、久しぶりに美雨とご飯を食べに来ていて、愚痴っている時に、突然ぽろっと言われた。