近くにきた保田さんは、私をそっと抱きしめた。
…この腕の中が、どんなものよりも、1番私を安心させてくれた。

「…美雨、好きだよ」
「…私も、好き、です」

「…愛してる」
「…保田さ…ん…」

心のこもった愛してるという言葉が、全てを浄化してくれた気がした。

潤んだ瞳で保田さんを見上げると、保田さんは、私に優しくキスをした。

私も、保田さんを、愛してる…
キスに、想いをのせて…。