ラスト・ラヴァー


天城は
ほぼ毎日のように屋上でケンカ三昧だった



昼休みにこうして三谷が屋上に急ぐと

決まって床にのびた男子と

その上に座る天城の姿があった






半年間こんな感じだった








「俺、毎回思うんだけどさ」

一応訊いてみた


「…ん?」


「何が原因なわけ?」


いつもと同じように


そして返ってきたのは


「ん〜〜色々ね。」


いつもと同じ答え


「……色々…か」


「うん、そうそう。色々ー」








色々








これがいつもの理由





「天城……」


三谷は彼女を見つめた


「……な…なに?」