「ん?」


斉木の言葉を待つ


「お前…」



険しい顔になる斉木

少し重い空気が流れた



「なっ何だよ斉木」


「お前さ…」


すると突然……


「何でこんなクッソ暑い日にコーヒーなんだよォ!!しかもホット!」


斉木は三谷の持っている缶コーヒーを指さした


「…………飲むか?」



「いやいやいや飲まねぇし。てか意味わかんねェだろ!アイスならまだしもホットて!しかもブラック無糖……オヤジかおまえ!?

あぁぁァア!暑い!」




叫びながら地団駄をふんでいる。


「……よし。放っていこう。」



「ちょっとまて酷くね!?」



「付き合いきれん。俺は急いでるんだ。」




そういってスタスタあるく


その後を追うように斉木が小走りになった。



「おまえも大変だな三谷。あ、コーヒー一口くれ。」


「(結局飲むんだな。)まぁな、とにかく急がないと。」





三谷は少し速くあるく



「アイツのボタンが取れきる前に……。」