叶うはずのない初恋だった

男は守ってあげたくなるような女が好きなんだ―――
そう思ってた



私みたいなガサツでケンカっ早い女


見てくれない

そう割り切ってた















三谷トモヤ




私の初恋だった男の子



そして



「三谷君、私も貴方のことみてたよ……」



私の恋人になった男の子











またひぐらしが鳴いた




今度は私たちを祝福してくれるように