ラスト・ラヴァー



三谷は手慣れた手つきでケースを開けると


中から針と白い糸を取り出した。


「じっとしてしてろよ?」


「うん。」



そこからはあっと言う間。

三谷は素早く糸を通し、

ボタンは1分もしないうちに元通りになった。

「ありがとう三谷!」

天城がお礼を言う。


「うわ。新記録じゃね?」

隣で見ていた斉木が感嘆の声をあげた


「まぁ毎日やってるからな。」