ラスト・ラヴァー



二人は見つめあっていた

いつまでも…いつまでも…






………って


「あのー。
俺いるから。俺を忘れんな!」


すかさず斉木が叫ぶ



すると天城は斉木の存在に気付いたのか

物凄いスピードで三谷から離れた




そして三谷は怪訝そうに斉木を見た


「おい邪魔するなよー。せっかくいいムードだったのに…」



「じゃあ頼むから俺の前でいいムードになるのはヤメロ。」



「いや、いいムードになるときにお前が居るだけだ。」



「わーお。俺、存在自体がKYですか。」


とりあえず

うなだれている斉木を放っておいて

三谷はあさっての方向を向いている天城に声をかけた