「みんながそんな顔することないよ?お父さんいなくても楽しいから!」


私の笑顔を見て皆、安心していた


「舞花はさ、入る部活とか決めたの?」


弥生がワクワクしながら聞いてきた


「ん・・・部活は入らないかも」


「どうして?」


ちょうどその時、チャイムが鳴った


「続きはまた次ね」


弥生はそう言うと前を向いた。皆もそれぞれ席に着いた

授業が始まり私は圭介と机をくっつけた


「ごめんね、よろしく」


前の学校との授業のスピードが違うため、とりあえず一週間は圭介と机をくっつけるように言われていた


「さっきのさ、なんで部活入らないの?」


「母子家庭だからお金をかけたくないんだ。」


「でも、入りたい部活とかあるだろ?」


圭介は申し訳なさそうに聞いてきた


「・・・サッカー部」


「サッカー好きなのか?」


「うん。だから、マネージャーやりたいけど・・・」


私が言葉を濁らせると圭介は笑って言った


「舞花がやりたいなら入りなよ。それに、マネージャーなら部費はかかんないし」


そう言った圭介はすごくキラキラしていて私には眩しかった


しばらく考えて答えた