幼馴染み卒業計画。

「こっち。」

と言いながら、指を指す先には葵と葵の彼氏らしき人。

あれが彼氏か…………。結構カッコいいと思う。切れ長の目。整った顔立ち。

あれだけイケメン(?)だったら、浮気相手なんかたくさん見つかると思うわー……。

俺は正直、浮気とかは無縁だった。そもそもモテないからな。俺。それに、葵一筋だし。

「んで、咲良さん。どーすんですか? 」

ケータイをいじっている咲良さんに聞く。

「はい。これに着替えて。」

と言って渡されたのは、違う高校の制服。どこで着替えるんだよ……。

公衆トイレを見つけて、着替え終わって咲良さんの所へ戻ったら、咲良さんまで、違う高校の制服に着替えていた。

しかも、いつもはみつあみのおさげなのに、今はポニーテールだ。眼鏡もかけていない。

い、いつもと全然違う…。女子ってすげぇな……。

俺のことをジーっとみた後に急に俺の髪の毛をぐしゃぐしゃにしだした。

「うわっ!?ちょ…なんスカ!?」

納得がしたのか手を離す。そして咲良さんがさっきまでかけていた眼鏡を渡された。かけろってことか…。

かけてみたら、伊達眼鏡ということがわかった。(って関係ないな。)

「私は今から、サキだから。くれぐれも咲良って呼ばないでね。」

別人として近付くのか。俺はなんと言う名前にすれば良いのだろうか。

「貴方は、ソウスケってよぶから。今から作戦を教える。」

と言って屈む咲良さん。つられて俺も屈む。