私は悠騎の自転車の後ろに乗ると、出発♪と言った。
その声を待ってました!とでも言うように、いきなり走り始めた。

「ねぇ、悠騎?」

ゆっくりと話しかける。

「何だ?」

悠騎の優しい声が返ってくる。

「あっうん。昨日のさぁ、宿題解ったあ?」

言いたいことはこれじゃないのに。

ずっと一緒にいれるよね?
それが今私が一番聞きたいこと。

言えないけどね。

言ったら騎間の関係でもいれなくなっちゃうかもしれないしさ。

「あぁ、アレ?結構簡単だったと思うけど?」

そう返ってきた。

あのときの私はこんな時がいつまでも続くと思っていた。

でも悠騎と一緒にいれる時間のタイムリミットはもうはじまっていたんだょ。