私は夢を見ていた。 それは、とても幸せな夢だった。 ゴミゴミした都会とはかけ離れた、 見渡す限り澄んだ青空の下で、 私は、恋人と仲睦まじく笑いあっていた。 こんな時間がずっと続けばいいのに。 私は、アラームの音であっさりと目覚めた。 微かな夢の記憶を辿って なんて儚いんだろって、涙を流した。 学校に行かなくちゃ行けないのに、嗚咽が止まらなかった。