「て、ん、こ、う、せ、い、だ、!」
なんて、嬉しそーな顔をして先生は笑った。
「はじめまして。松浦 結城です」
そう転校生は、言った。
その瞬間、クラス中が騒ぎ始めた。
「え、やっば!まじイケメン!」
「かっこいぃ〜♡」
「悪いしらせってこれかぁあ〜!」
「くっそ!たしかにこれはないぜ」
なんて、みんな言ってたけど
私も、つい彼の容姿に見とれてしまった。
身長は、180cmあるかないかくらいだろうか。
前髪の隙間から見える、穏やかそうな二重に、思春期の肌なんて知らない、と言いたそうな透き通った肌。
(こんなひともいるんだ!一般人で!!!!)
なんて!わたしも興奮していた。
なんか、芸能人を見るような意味で!!
そんな事を考えていると、後ろからチョンチョンとつつかれた。
「りーん、見とれすぎでしょ!」
と後ろからかほに耳打ちされた。
『え?だってあれはヤバイでしょ!モデルになれるよ!』
と、私はかほを見て興奮気味に返す。
バンッ
頭に急に弱い刺激を感じて、驚いて振り返る。
目の前には、佐藤先生が、バインダーをわたしの頭の上にかざしていた。
『ちょ、いたいじゃないですか!砂糖先生!』
もう決めた!私はこいつを砂糖先生とよぼう!
意味わからんけど、叩いてきたし!
「だれが“砂糖”だ!」
その瞬間クラスで笑いが起こる。
『え、てかまじで何で叩いたの?!』
私は、叩かれた頭を手で抑えつつそう聞いた。
「お前、さっきフライングゲットしたから、罰として放課後 、松浦に校舎案内してやれー」
フライングゲット…?
『先生。あっちゃんファンだったんですか?でもすいません。私はあんまり詳しくなくて…』
「いやいや、おまえ、紹介する前に松浦を見ただろ!だから、フライングだよ!」
普通に言えないのかな。
なんておもいつつも、イケメンと話ができる口実ができたから、砂糖先生には感謝しておこう。
『わかりましたから、早く終わらせましょう』
そう私が先生に促し、HRは終わった。
