この状況はとても嬉しいが、
同時に身体中が熱くなる。

特に手のひらなんかあっ君の体温をモロにうけて手汗なんかかいてないだろうか。

嬉しい、恥ずかしい、幸せだ。

顔が赤くなってはないだろうか。

いやきっと赤いだろう。

ふと私より一歩前を歩くあっ君を、見ると
あっ君の耳が心なしか赤くなってる気がした。

(あっ君も、同じ気持ちだったらいいのにな…)

なんて、そんな奇跡はないだろうけど。



あっ君と手をつないでから道は先ほどより前に進みやすくなった。
というより、

(人に全然ぶつからない…)

流石におかしいとおもったらどうも私の前を歩いて道を作ってくれてるらしい。

そんな優しさにも気づいてしまい愛おしさが溢れかえってきそうだ。