まだかまだかと待っていた夏祭りの日がとうとうやってきた。


(ほんとうに、行けるなんて)

これはさえちゃんに感謝してもしきれない。

私は家のリビングで
お気に入りの黄色の浴衣を見つめながら
ぼうっとしていた。

まるで夢のような、

もしや夢ではないかと何度ほおをつねってみたことか。


[6時半に家の下でね。]
というあっ君からのメールを何度も見つめ返し、思わず口元が緩む。