悠人にラインしたら、悠人の弟もう1泊してくらしい。

だったら良かった。
彼が帰ると悠人が一人になるからね。
一人って寂しいじゃん?

つか、兄貴の彼女になつかれた。
そして妹さんを紹介された。

が、兄貴がフォローしてくれた。
「こいつ好きな奴いるからダメだよ」って。
兄貴!ありがとう!!

彼女が来るまでに兄貴に相談した。
悠人の事、親に話すべきか。
俺、兄貴に相談するのも緊張したわ。


兄「正直に言うぞ?」
俺「うん」

兄「反対されると思う」
俺「……だよな」

兄「認められないと思うぞ」
俺「うん」


苦しかった。
真剣に相談にのってくれてる兄貴に本音言われて、正直泣きそうになった。


俺「でも、俺は悠人が好きで一緒にいたい」
兄「悠人も同じ気持ちなんだろ?」
俺「うん」

兄「俺はいいと思うよ。
これは樹の人生だし、男と女が絶対くっつかなきゃいけないって事はないんだし。」


俺泣いた…もう堪えきれなかった。


兄「けどな、両方の親はお前ら二人にはちゃんと女性と付き合ってほしいと思ってると思うぞ。
親は子供が幸せならそれでいいって言うけど、俺が思うに母さんは…泣く。」


俺さ、言葉発したら涙止まらなくなるから何も言えなかった。
でも、兄貴の言ったことは本当にそうだと思った。
母さん絶対泣くよな…。
父さん絶対怒るよな…。


兄「親に話したら、今の恋はすごい辛い恋になるかもしれねえぞ?よく、悠人と二人で話し合って決めろ」


最後に兄貴がこう言って頭撫でてくれた。
もう、そっから涙が洪水のように止まらなくて、クッションに顔埋めて泣いてました。


兄貴の彼女が来るまでに泣き止めて良かった。