「…だ、だからって、反省の色が見えなさすぎよ。」



淘がどもりながら、そう言った。


私は、淘をしばらく無言で見てから、口を開いた。



「…反省なんかしないよ。」


「…は?!」


「…また、誰かが目の前で危なくなってたらそれを知らんぷりするなんて出来ない。」



淘は、もう何も言わなかった。


私は、今にも零れ落ちそうな涙を落とさないようにすることだけで精一杯だった。



「ごめん、煌…」


「……ううん、一番悪いの、煌だから…。」



たまたま開けた携帯に表示された時間を見る限り、まだ太陽が出てからあまり時間が経ってない。