「何であんたが一番、無干渉なのよ?!」
「おい、淘!煌だって、怪我人なんだぞ…?!」
「…うるさい!」
殴られた勢いで椅子の下におっこちた私を見下ろすように淘は、立っていた。
伏せた顔と暗い廊下のせいで表情が分からないが、きっと泣いていた。
仲裁に入ろうとした心兄さえも、勢いで寄せ付けなかった。
幸さんがこちらの様子を無表情で見ているのが分かった。
「あんた何様なの?!助けてもらった分際で優くんたちが死にそうですって言ってるのに、ふーんって関係なさそうな顔して…そんな態度でいい訳ないぢゃん!苦しくないの?辛くないの?悲しくないの?!どーなのよ!」
「…ぢゃあ、聞くけど。」
「何よ!」
頭の上から降ってくる私への怒りを浴びながら、重い口を開いた。


