結局、昨日秀に会えたのはあの、窓の時だけで、今日はまだ会ってない。
久しぶりに朝早起きをして部屋をぴかぴかにした。
掃除したり、いらないものは捨てたりしたらずいぶん綺麗になった気がする。
今は、クローゼット周辺をしただけだからまだまだ道のりは長いんだけど。
紅茶を飲んで一休みしてると、下からお母さんの呼ぶ声がした。
「ちょっと、煌〜?」
「何ーっ?」
なかなか返事が返ってこないからなにかあったのか、と下に下りた。
階段の一段一段がもどかしくて、とにかく急いだ。
「お母さん?!」
台所に飛び込むと、そこになにかを包むお母さんと皿を拭く婆ちゃんがいた。


