しばらく茫然としていて、自分が何でそこにいるか分からなくなるくらいぼーっとしていた。



………



「っっぐしょぃ!!」



何分時間が経ったのか、分からない。


くしゃみで我に返ったときは、体は完全に冷えていた。


急いで着替えて、髪を乾かし、部屋に戻ったのが1時過ぎだった。


急いでベッドに潜り込み、電気を消す。


硬く目を閉じたハズ、なのに、いくらやっても、瞼の裏側に映るのは悪戯に笑う秀。


思い浮べるたびに赤面し、忘れて瞼を閉じるたび、思い出す。


結局、眠れぬ夜を過ごしてあっという間に朝が来ていた。