「何っ、……するの?」



秀は、意地悪く笑うだけで何も答えてくれなかった。


私は、覚悟を決めた。


硬く目を閉じようとした……


瞬間に、脱衣所の扉が開いた。


凄まじい勢いにびっくりして閉じかけた目を見開くと、肩で息をした稔ちゃんが扉を開けていた。


私に馬乗り状態の秀がやべっ、と明らかに焦っている。



「しゅ〜…う〜……?こんな夜遅くに何やっちゃってんの?」



秀は、焦っていたものの、きょろきょろしながら何かを思いついたように私の足に手を伸ばす。


稔ちゃんがゴホゴホ咳をしている隙に、さっと私を抱き抱えた。