「てか、松葉杖はもういいの?」


『最初はないと
歩けなかったけど、
今はもーいらね。

つか、煌めっちゃ
エロいんだけど。』



最後まで読んで言葉を失い、顔が赤くなるのが分かって急いでバスタオルを触ったのが裏目に出た。


結び目が緩んで落ちそうになる。


バスタオルを押さえながらぺたんと座った。


後ろにある洗濯機が邪魔で秀から逃げられない。


私の目線に合わせるように秀がしゃがんで腰を降ろす。


私は、半分泣きそうになってバスタオルを掴む手をさらに強く握った。



「秀の意地悪……。」


『お前、誘ってんの?
俺もう我慢できないんだけど。』



差し出されたノートに手が届くか届かないか、読むか読まないかの内に伸ばした手に秀の手が絡んで、優しくキスされる。