「…お幸せに。つか、煌姉……」 そう言いながら、下の方に目線をずらしつつ、また私の方を見てため息を吐いた。 「ま、いいや。回り見てから行動しなよ。ぢゃ、あとよろしく、秀兄。」 OKサインを指で返しながら、秀はそのまま私を脱衣所に押し込む。 扉を閉めたところで、やっと手を離してくれた。 「何してんの?家で?!」 『煌に会いに来た。 そしたら穹がいて、 今風呂だってゆーから 案内してもらった。』 ばっちり私の話にタイミングをあわせたようにノートが突き出される。 そして、にやりと笑った。