少し体を震わせながら、お母さんが持ってきてくれたであろうタオルを体に巻き付ける。 さっきまで干してあったのか温かいタオルに包まってほっとした。 「煌姉…?入るよー。」 「いいよ、別に。」 家はもともと仲が良いのもあって家族みんな、相手の裸とかそーゆーのは一切気にしない。 だから、こーゆーことはごく自然に起こる。 今のは完璧、穹の声。 ……けど、返事をしたに何で入ってこないんだろ? 「穹――…?」 バスタオルに巻き直して、ガラッと外に出た。