「誰ー?!」 「俺だよっ!」 突然がばっと後ろから抱き締められて、私は、声で犯人を突き止めた。 「しゅ〜う〜?!」 「きーら♪怒ってんのに顔真っ赤なんですけど!超ー可愛いんですけど!」 「うっさい!!からかうなバカ!」 私は、必死に私よりでかい秀からもとい、秀の腕から抜け出そうともがき、やっと抜け出せた頃には体中が火照っていた。 「おい。んなことしていーと思ってんのか?」 「は?!」 私が顔をしかめると、秀は50円を指し出した。