でも。


それでも。



やめられない自分がいる。



『淘は、死んでない』


って、


信じ続けてる自分がいる。


《私》を止められない『私』がいた。




「…やめて!!!」



お母さんが叫んだ。


泣き腫らした目が訴えている。



―もう、無駄なのよ―



そう、訴えている。



―だから、やめて―



なんで?


どうして?


それって認めるってことでしょ?


そしたら、淘は、死んだことになる。


まだこんなに生き生きした顔してるのに!!!



心臓がきりきりと削られるように痛くなった。