幼い子供がするような顔ではなくて、親が子を怒るときのような顔……… まるで、こっちにくるなと言うような険しい顔で。 私も秀も理解できずに、ただひたすら、優を呼ぶ。 すると、淘がその橋に近づいてゆく。 優は、ひどく悲しそうな顔をして橋を渡ろうとする淘を見つめていた。 橋の真ん中辺りで淘が振り向いた。 顔が何故か、17歳の淘の顔で…… 『…ごめんね?』 そのままパタパタと走って渡ってゆく…… ………――ところで目が覚めた。