「はぁ…はぁ…」 そいつらは血だらけで、 悲鳴すら上げなくなった。 「理緒…………逃げろって………言ったろ…」 ビクッ そこにはもう あたしを優しい目で叱るお兄ちゃんは いなかった。 あたしを、怖いと思うような、 あたしはこの瞳をよく知ってる。 近寄りたくないって言う、瞳。 いや。 いやだいやだいやだいやだ。