「喧嘩ばっかりしてると…叩くわよ〜?」



そう言ってニッコリと、
フライパンを掲げるふわふわ美女。




そう、未来さんは伊達に元不良の
クソ兄貴の彼女なんかやってるわけじゃない。






怒らすととてつもなく怖いのだ。








「…いってきます」




あたしはこれ以上ここにいると
魂がどっかどんでっちゃうのを確信し


鞄を持って家を出た。