「理緒…」 一歩一歩近付く彼 「や、やめて来ないで!来たら刺しますよ…っ」 あたしから彼へと向けられる刃先。 「理緒…………」 彼は歩みを止めない。 「っ、なんなんですかあなたはいつも! どうせ、どうせ私はもう治らないと思っているんでしょう!? 私はもう昔の理緒じゃないんです! どうせ、面倒だと思っているんでしょう!?」 乱れる私の長く伸びた髪。 「…面倒だなんて思わない、治らなくたって構わない」 彼はやはり歩みを止めはしない。