段々とひんやり冷たい海水が 足を濡らしては 帰っていく。 もう日が落ちそうな時間帯。 ひんやり風が冷たかった。 ふと、頭を過る、私の周りにいた人達の顔。 皆記憶を取り戻せるよう親身になってくれた。 …でも、もうそれも今はない。 記憶が無くなり一年もたった頃には、 あの人たちと会う回数は着々と減った。 一人、除いて。