「本日はいきなりお訪ねしてしまい、申し訳ありません。私を迎え入れて頂いたこと、嬉しく思います。」 三つ指をつき、頭を下げる。 まだ一言も口を開かない神田原組組長。 あたしは淡々と用件を述べていった。 「本日は、神田原組若頭の深影さんの件でお伺いしました。 お察しのよろしいあなたなら気付いているでしょう。 深影が刺されたこと…その真意を確かめに来ました。」 「娘、理緒と言ったな。」 ここにきて、ようやく口を開く組長。 「はい。栄 理緒です。」