「鬼龍の皆といたとき。深影と二人で遊んだとき。鬼龍とか牙とか関係なく遊んだとき。どれも全部全部楽しかった。あたしの忘れられない思い出。」 でもね、と彼女の表情は強ばる。 「こんなに大きな大切なものができてしまって、同時に怖かった。失ってしまった時の喪失感、絶望感。」 話しながらも、 俺と目が合うことは一回もなく 遠く遠く、海と空の境目を見つめている理緒。 俺もその姿に魅入っていた。