「理緒」



「どうしたの?」





「好きだよ。」





時間が止まったみたいに、





そこには海の音しかきこえなかった。






「あたしも深影好きだよ?」



「…そうじゃなくて。」





「なーに?」





「理緒のこと、愛してるって意味の、好き。」





ドクン、ドク、ン





どう、して…






「深影…」