「どこにいくのー!」 うるさい風の音とバイクの音の中、 深影に聞こえるように声を張る。 …デジャヴだ。 あのときは翔希だったなぁ。 「ついてからのお楽しみー」 やはり今回も、 目的地を教えられることはなかった。