一歩、一歩。 海に近付いていく。 この海に、大好きな皆の顔を浮かべて。 そうすると、死することすら 楽に思えた。 一歩、また一歩と近付いて、 ひんやりこちらへ伸びた海水が あたしの足を濡らしては 元の海へ戻っていく。 また一歩、踏み出すと…