なんか泣きそうになった。 今までずっと私の話を親身になって聞いてくれてたじゃん。 一度も翔から電話を切ったことなんてなかったじゃん。 いつでも私の話に一喜一憂してくれたじゃん。 私の目から大粒の涙が零れだした。 ――――結局その日、翔から電話がかかってくることはなかった。