「ねえ、どうしよう、付き合うことになっちゃったよ!」
私の名前は櫻井 遊。
ただいま、親友の篠田 美久の恋バナを聞いている。
なんでも、気になっていた男子に告白して、付き合うことになったらしい。
その相手の名は藤咲 涍。
この学校でもまあまあモテる方に入る奴で、サッカー部所属。
美久と同じクラスで、クラスでも人気者らしい。
_____とまあ特徴を語ってみる。
正直、美久は恋とか興味なさそうな子だったから私はこれでもビックリしてる。
「ねえ、遊?聞いてる?」
「ああ、ごめんごめん。んで、なんだっけ?」
「あのね、今度一緒に遊ぼうって言われたんだけど...遊も来ない?誰か誘っていいから!!」
「えー。私はいいよ。2人で行っておいで」
「そこをなんとか!だって2人は嫌なんだよ...」
「涍は二人で行きたいと思うよ?」
「苺買ってあげるからぁ...」
「おっけー、どこ行くの?」
あっ、しまった。
「ふふん、明後日の日曜日、ラウンドワ○だよ。駅に9時集合だからね!」
くそっ、ハメられた。
何を隠そう、私は苺が大好き。
苺という名前が出ると、それ欲しさに何でも引き受けてしまう。
だって美味しいんだもん。
まあ、受けてしまったからには行くけども。
相手の男子をどうするかなあ...