~フェリア~

「ジニアル…ジニアルどこ?」

私は必死にジニアルを探した。
でも生命の気配が全くといって言いほど
感じない。

何故街灯が落ちてきたのだろうか。
このままジニアルを見つけられなかったら…と思うとぞっとした。

「フェリア、こんなところにいたのか」

私を呼ぶ声がした。
ジニアル……ではないようだ。
ゆっくりと近づいてくる
あれは!

「メイロン幹部?」
「なにがあった。もう一人の親米はどこだ。」
「そ、それが…気配を感じなくて。」

メイロン幹部は考える仕草をした。

「あいつのことはもういい。帰るぞ。」

…どういういみだろう、ジニアルを置いていくということだろうか。

「あ、あの…でもジニアルが。」
「うるさいっ!1回で言うことを聞け。他の天使達はもう集まっている。
…早くしろ。」

なんの説明もないのには腹が立ったが
相手は幹部。
逆らうことは許されない。

「ジニアル…。」

小さく彼の名前を呼んで
私たちはその場を後にした。