秘密のあの子と黒髪王子

勢いよく扉が開いた。

バァンッ

ビクッ

「雪村!?大丈夫か?」

「愛沢君・・うん。大丈夫だよ。ちょっと頭を縫っただけ。」
私は3針縫ったらしい。今頭は包帯グルグル巻きだ。




そう私が言うと優しく抱きしめられた。
ギュウッ

「ごめんな雪村・・・俺の事頼れって言ったくせに
全然守れてねぇし・・・・。」


「愛沢君・・・・。ううん愛沢君は悪くないよ?
湯川さんについていっちゃった私が悪いんだもん。
だから・・私の方こそごめんなさい。
愛沢君にも迷惑かけちゃったし。ホントごめん」

愛沢君が喋らない・・・怒らせちゃったかな・・?

「なぁ・・愛沢?」

「なっ何?」