目が覚めるとそこには白い天井が広がっていた。
良かったあれは、夢だったんだ。

「ここ・・は・・?」

「病院よ。」

横を見るとそこにはお母さんが心配そうに私を見ていた。

「楓あなた、大丈夫なの?」

「え?なにが?・・・・」

「はぁ・・・楓よく聞きなさい。」

「・・うん。」

「あなたはね誰かに後頭部を殴られて
手足を拘束されて気絶していたらしいの。」



あ・・きっと湯川さんだ。
私拘束までされていたのか。



「そんなあなたをね・・愛沢君?って言う子があなたを
背負って、ここまで走って運んで来てくれたのよ?」


イケメンだったわーと言う母を置き去りにして
私は考え込んでしまった。


愛沢君が、私を?

噓でしょ? こんな私のために?
だとしたら・・・・