本 音 − ホ ン ネ − 【完】




あれから、何ヶ月も経ちとうとう1学期が終わろうとしていた。


なぜか、あの人のペースに私達は振り回されてる。

「奈々。ちょっといい?」

「光。」


じっとりと汗ばむ夏服をぱたぱたとさせながら、光の後ろをついていく。


運動部に入った光は、筋肉がついて

THE・男子 って感じだな。


「俺…お前の事が…好き。」

え。

好き、光が私を。