突然、目も開けられないほどの真っ白な光が現れる。
その光が消えると、五人と不審な男以外の人達は気を失い倒れていた。
「え…何だよこれ」
緋桐は周りの状況に呆然とする。
「蓮、大丈夫…?」
瑠璃は蓮の側へ行く。
「うんっ…ちょっと、腕を斬られたんだけどね…何か、おかしいの」
蓮の言葉に不審な男はクスッと笑う。
「噂は本当なんだなあ!」
「なにが?あんたは何者なわけ?」
紫苑はいつに無く冷たい声で言う。
「俺はお前らと同じで…特殊な人間だ」
「何を言ってるんだ…」
瑠璃は怒りを含んだ声で言う。
「同じじゃない、一般人の蓮に危害を加えた時点であんたは犯罪者だ」
「一般人、なあ…それは違うな」
男はにやりと笑うと、手を前に出した。
「俺は特別な力を使える…世の中ではこれを''魔法”って呼ぶ。漫画や物語の中だけのもんじゃないんだ」
そして光が現れ、全てを覆い尽くした。