私の彼はキス魔

整列しようと廊下ヘ出たとき男の子にぶつかって転んだ。

「ごめんなさい…。」

「大丈夫だよ。それより、君は?」

手を差し伸べてくれた。

「だっ、だいじょうぶです。
ありがとうございます。」

「実穂いくよ?
顔赤いけど平気?」

「さっきぶつかったのって誰だろう
なっーて」

「さっきの人?私知ってるよ」

「えっ、知ってるの?」

「うん。うちの大親友って呼べる
やつなんだ。確か…名前が…。
りっくんだっ。池谷 陸。
えっ、りくっんに一目惚れ?」

りっくんとは3才から小学校にあがる前まで一緒に遊んだりしたし、キスもした。でも、りくっんは小学校にあがる前に引っ越してしまった。

高校入って一緒だなんて運命的な出会いとか思ったけどりっくんはうちになんて気づいてない…。

「うん…。」

「へぇー、いいじゃん!!
あっ、でもさっきの話うちが
小さいときの話なんだ」

「えっ、小さいときって?」

「3才から小学校あがる前まで。
りっくんね、小学校あがる前に
引っ越しちゃってね。高校で一緒に
なるなんてびっくりだよね。」

しゃべってると、もう体育館の前だった。