放課後になるのはあっという間で、もう時計の針は4時を指していた。


私は、いつもどうり家庭科室へ繭といっしょにむかっていた。

移動中に、私は王子に呼び出されたことを話した。


「……ふぅ~ん、でにいなはどう思った?嬉しかった?」

「す、すこしだけ…」

「だろうねー♪でも、王子、どんな話するんだろうね~」

「う~~ん……。もしかして!『よくも昨日は俺様を突き飛ばしてくれたなぁ』とかゆって、いかついヤンキーつれてきたりしないよね!?」

「さ、さすがにそれはないでしょ」

繭はケラケラと笑っていた。

笑い事じゃないよ!


あぁ……

時間よ止まってくれないかな…。


『好き』
ってわかったとたん、王子とどう接すればいいのかわかんないよ…。